- ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション | 東京都
浜口陽三展―黒の秘密
- 2025/10/11(Sat)〜12/7(Sun) 開催中
浜口陽三の銅版画作品にかかせない要素として、美しい「黒」があります。それはどこまでも深く、どこまでも広がり、どこまでも観る者の想像力を描き立てます。また、独自に開発したカラーメゾチント作品においては、その深くあたたかい黒があるからこそ、他の色が光り輝いて見えます。
今回の展覧会ではもっとも重要な色である「黒」の魅力に迫ります。銅版画作品だけではなく、原版も展示しますので、浜口陽三の手つきをご覧いただける展覧会です。

浜口陽三の銅版画作品《17のさくらんぼ》をよく見てみると、さくらんぼの背景には、縦と横と無数の色が交差しています。銅の表面を微かに彫り、そこにインクを詰めて刷った作品です。
20世紀後半、世界的に活躍した銅版画家、浜口陽三は銅版画の本場であるヨーロッパを中心に制作を続け、新しい技法と作風を生み出しました。光と闇、やわらかさと静けさ、数えきれないニュアンスが、手作業によって表現されました。
この展覧会では作品の一番大切な色、黒をとりあげて、制作方法、表現力、タイトルの3つのポイントから作品の魅力に迫ります。浜口陽三の銅版画作品と、武蔵野市立吉祥寺美術館よりお借りした原版を展示いたします。ぜひご覧ください。
展覧会チラシ
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