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  • GALLERY YAMAKI FINE ART | 兵庫県
  • 上野倫可「おうち」展

  • 2021/6/4(Fri)〜7/2(Fri) 終了

展覧会の見どころ

上野は1983年長崎生まれ、京都を拠点に写真と映像の分野で活動する若手アーティストです。
女性と親密な時間を築きながら、彼女たちが解放されていく姿を ヌードを中心に、独自のウィットに富んだ視点で被写体の「目に見えない心の変化が身体に形として表面化する」瞬間を捉え続けています。

彼女は、アイデンティティやセクシュアリティ、ジェンダーの問題だけでなく、カメラを媒介として人間の始原的な力強い生命力を顕在化させようとしています。

現代の複雑で氾濫する情報下の中で根源的な問題を再考させる機会になれば本望です。

休廊日 : 日・月曜日
開廊時間11:00 - 13:00 / 14:00 - 18:00 
問合せTEL: 078-391-1666  FAX : 078-391-1667  
料金無料

GALLERY YAMAKI FINE ART

展覧会内容

ギャラリーヤマキファインアートでは2021年6月4日(金)〜7月2日(金)まで、上野倫可展「おうち」を開催いたします。

上野倫可(うえのともか)は1983年長崎に生まれ、京都を拠点に写真と映像の分野で活動する若手アーティストです。女性のヌードを中心に、他者(被写体)と親密な時間を共有しながら、被写体の「目に見えない心の変化が身体に形として表面化する」瞬間を捉え続けています。カメラを媒介としてアイデンティティやセクシュアリティ、ジェンダーなどの、人間の本質的な力強い生命力を顕在化させようとしています。

ギャラリーヤマキファインアートでの初個展となる本展は「おうち」というタイトルに展開をいたします。本展のタイトルである「おうち」は、何気ないお家という空間の中、そこで生活する被写体がヌードであること、その違和感やユニークな状況が、そのお家に宿る被写体の生活(外見)や、ヌードという生身の身体(内面)が「おうち」という境界線をもって見え隠れする時を写し出しています。美に対する憧れは、誰しもが持つ原初的な欲求のひとつですが、それは同時に私達自身を否定し、締めつける呪縛でもあります。

「過去がどんなにしんどくても未来がどんなに不安でも、今この瞬間を肯定できたなら、しんどい過去も不安な未来も幻になる」と語る彼女にとって、シャッターを切ることを通じて、本来的な矛盾を抱えて生きる女性の心にもアプローチします。

本展はドキュメンタリー映像を撮り続けてきた上野が、作家として、女性として、普段は目に見えない幻影、しかし一瞬の時を刻む事で、その目に見えない存在を顕在化しようと、写真を媒体に表現した意欲的な展覧会です。神戸初個展、静かな表現の中にも意志のある作品群を是非ご高覧ください。

  • 上野倫可《廊下にて》2019年、203×254mm、印画紙(ed.1/3)

  • 上野倫可《Akiko》2020年、356×279mm、印画紙(ed.1/3)

基本情報/アクセス

展覧会名
上野倫可「おうち」展
会期
2021/6/4(Fri)〜7/2(Fri)
会場
GALLERY YAMAKI FINE ART
住所
〒650-0022 兵庫県神戸市中央区元町通3丁目9-5
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