midocoro | 展覧会の情報と「見どころ」
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  • 銀座三越 本館7階ギャラリー | 東京都
  • 小柳 優衣 腐蝕作品展 their place

  • 2022/6/8(Wed)〜6/13(Mon) 終了

展覧会の見どころ

福岡県出身 滋賀県彦根市にアトリエを構える腐蝕アーティスト。
小さな命のいとなみの形跡を、独自に追及した腐蝕技法により銅に刻みこみます。
今展では水槽の人魚と陸棲の要請を描いたシリーズを中心に展開します。

あのこたちの場所
こどもたちはどのような視点でものを見て、感じて、考えているのでしょう。固定観念の無い純粋な発想には常々驚かされてばかりで、いかに私たちが知識と経験と忖度から最適解を選んでいるのかを思い知らされます。そしていつの間にか、自らに知識と経験の無いものはこの世に存在すらしていないと思い込んでしまいます。受容できる感性が、知らず知らずのうちに狭まってしまうのではないでしょうか。

 自分に課せられた役割に翻弄されて、本来の自分がどこに在るのか、そもそも自分とは何なのか、見失いそうになることがあります。それは、自分の抱く様々な属性が、人生を支配しようとしているような恐れです。時にそれは自分のかたちをした器からあふれて、どんどんあふれて、寄り添えるはずの人を押し流してしまいます。

 大切なことは、ただ在るということ。特別でもないことや、ほんの些細な変化、ちょっぴりがっかりしたり、なんとなく嬉しかったり。そんなかけがえのない小さな思い出たちが人のかたちに積み重なって、命がひとつ、ただ在るということ。その原点を思い出すための入り口を、こどもたちのなかに見出しています。

2022.6 小柳 優衣

福福堂

展覧会内容

小柳 優衣 Koyanagi Yui

滋賀県彦根市のアトリエで腐蝕銅レリーフや銅版画、腐蝕と樹脂を併用した作品等を制作。
「営みながら朽ちゆくこと、朽ちゆくなかで作り出されるもの」
それらを考察することと、銅を急激に溶かすことでイメージを刻んでいく腐蝕行為に親和性を感じ、近年は腐蝕銅レリーフや錆の表現を追求している。

福岡県北九州市生まれ
折尾美術研究所卒
筑波大学 芸術専門学群 美術専攻 特別カリキュラム版画卒
2021 個展「鱗の唄」Hiltopia Art Square
2019 個展「蝶の雫」銀座三越
2017 個展「錆色の森」FUJIMURA CONTEMPORARY ART
2015 個展「小柳優衣 銅版画油彩画展」 あべのハルカス
2013 個展「Gene Note」 伊勢丹新宿本店
個展「New Melody」 ギャラリー上原

  • 「innocent prayer」腐蝕銅レリーフ 銅、インク 45×35cm

  • 「promised boundary」腐蝕銅レリーフ 銅、インク 450×350 mm ¥300,300(税込)

基本情報/アクセス

展覧会名
小柳 優衣 腐蝕作品展 their place
会期
2022/6/8(Wed)〜6/13(Mon)
会場
銀座三越 本館7階ギャラリー
住所
〒104-8212 東京都中央区銀座4丁目6-16銀座三越 本館7階ギャラリー
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