- Yoshiaki Inoue gallery | 大阪府
詫摩昭人個展「逃走の線ーColor」
- 2022/7/15(Fri)〜8/10(Wed) 終了
カラー作品について
横幅2mの刷毛で一気に仕上げる油彩の作品「逃走の線」を開始して、18年が経とうとしています。これまでもカラーの作品は幾度となく試みましたが、今ひとつ納得のいくものができませんでした。しかし、今回、初めて皆さんにお見せできそうなものになったと思い、初めてのカラー作品の個展を開催することとなりました。
二項対立をすり抜けるというコンセプトは、私の作品の根底に流れるテーマです。そして、今回カラー作品を制作する上で、<有彩色と無彩色>の軸と、水面に映る風景からヒントを得た<虚像と実像>の軸の二つの方向性が存在します。
2020年からコロナ禍が始まり、2022年にはウクライナの緊張が起こり、現在もなお不穏な状況ではありますが、分断しない混ざり合う美があると考えます。お楽しみいただけますと幸いです。
詫摩昭人/たくまあきひと(1966–) 熊本に生まれる。1993年滋賀大学大学院修了後、渡欧。1994年までシルクロ・デ・ベラス・アルテス(マドリード総合芸術センター)に在籍。1992年初個展(ギャラリー射手座、京都)、以降個展多数。
1992年より様々な人の行動の記録をカンヴァスに記録する〈行動表絵画〉、1997年には自宅を開放した展覧会(安田早苗と共同)、2004年より 2メートルの刷毛で一気に仕上げる油彩作品〈逃走の線〉を制作。
2005年「震災復興10周年記念国際公募展兵庫国際絵画コンペティション」で優秀賞受賞。2006年和光大学の絵画の専任教員となる。2011年、 2014年Saatchi Online Showdownでファイナリストになるなど海外での活動も多い。