鳥の被り物をした「服部奈々生(ハットリナナミ)」と、自分のことをホッキョクグマだと思い込んでいる子猫「Polar(ポーラー)」
そんな彼らが出会い、一緒に旅に出るまでを描いた作品を展示しています。
作品には一木造りを用いています。一木造りとは奈良時代後期から平安時代前期においての日本の仏像制作の技法です。
その特徴はまず最初に樹皮を剥いだ後、荒取りし、原木の芯材の湿度が高い部分を作品の乾燥に伴う割れの発生を避けるために時間をかけて取り除くのです。
一本の木から丁寧に像を彫り出すという元来、神木信仰と結びついていた技法から、この作品における「子供のもつ生命力の表現」との親和性を感じさせます。
新聞を読む服部奈々生
子猫「Polar(ポーラー)」と「服部奈々生(ハットリナナミ)」