- CAVE-AYUMIGALLERY | 東京都
金村修 Sold Out Artist
- 2022/8/19(Fri)〜9/25(Sun) 終了
CAVE-AYUMIGALLERYでは、8月19日(金)より9月25日(水)まで、写真家金村修の展覧会「Sold Out Artist」を開催いたします。金村は1990年代前半から写真作品制作を開始し、92年にロッテルダム・フォト・ビエンナーレ、96年にはニューヨーク近代美術館の新進作家特集「New Photography 12」の出品作家に選ばれて以来、国内外で精力的に作品を発表してきました。また近年では映像、コラージュ、アートブック、ドローイングなど様々なメディアを用い、枠にとらわれない創作の幅を広げています。
本展では都市の風景で構成された4点の映像作品をギャラリー空間へと投影する映像インスタレーションを発表します。高速で再生され幾重にも重なり合う都市の映像は、空間の中で一体となり、ひとつの光景を捉えることは困難ですが、それは都市の水面下で日々起こる、誕生、増殖、誘引、破壊の無限のサイクルであり、金村が「ショットは写された物を単純に再現しただけのものなのだろうか。観る人によって様々な解釈を施されるショットとは観客の記憶の構築物として存在しているのではないだろうか」と語るように、映像体験を通して鑑賞者自らの中に鮮烈な都市のリアリティを喚起しようとしているようにも見てとれます。本展では新作のコラージュとドローイング作品も発表いたします。ぜひご高覧ください。
金村修 Osamu Kanemura
1964年東京都生まれ。写真家。1989年、東京綜合写真専門学校在学中の1992年、オランダの写真展「ロッテルダム・フォト・ビエンナーレ」に作品が選出される。1993年、東京綜合写真専門学校卒業。同年、最初の個展を開催。1995年、写真集『Crash landing』刊行。1996年、ニューヨーク近代美術館「New Photography12」に、「世界に注目される6人の写真家」の中のひとりとして選ばれる。1997年、東川町国際写真フェスティバル新人作家賞受賞。2000年、土門拳賞受賞。2014年伊奈信男賞受賞。主な写真集に『Happiness is a Red before 』(2000)、『SPIDER'S STRATEGY』(2001)、『I CAN TELL』(2001)、『In-between 12 金村修 ドイツ、フィンランド』(2005)、『ECTOPLASM PROFILING』(2014)、『CONCRETE OCTOPUS』(2017)『Lead-palsy Terminal』(2021)ほか。著書に『漸進快楽写真家』(2009)、『挑発する写真史』(タカザワケンジとの共著、2017)、映像論集『Beta Exercise: The Theory and Practice of Osamu Kanemura』(2019)ほかがある。 2021年、ニューヨークのdieFirmaで個展「Looper Syndicate」を開催。
Osamu Kanemura,
Collage, 297×420mm,
2022
Osamu Kanemura,
Trans Terror Perfect Pain,
Drawing, 298×421mm,
2022