Saachi 「エンパシー」

展覧会タイトルのエンパシー（Empathy）は共感を意味します。Saachiの描く、一見すると幻想的な世界は、彼女にとっての現実であり、彼女は自身の経験をそこに描き出します。彼女は日常的にキャンバスに向かうことによって、自己理解、感謝、癒し、弔いなど様々な作業を行います。作家本人が言う様に、描くという作業は彼女にとって限りなく身近で、自由に開かれた行為ですが、同時にそれはとてもプライベートなものです。エンパシーが、他者を深く理解するという知的で人間的な行為を意味するのであれば、エンパシーというタイトルが付いた今回の展示では、絵画という、言葉を介さない表現が持つエンパシーとの深いつながりについて、再認識する機会になるのではないかと思います。


It is Saachi's own reality that Saachi depicts based on the artist's own experiences. Saachi uses the canvas each day to work on self-awareness, gratitude, healing, and mourning. The artist describes painting as an act that is infinitely accessible, free, and open, yet very private at the same time. The exhibition will explore the connection between painting, a form of expression without words, and empathy, assuming empathy to be the intellectual and human act of understanding others deeply.