- Gallery MUMON | 東京都
金理有個展「無常門」
- 2022/11/9(Wed)〜11/26(Sat) 終了
本展では、人間に福徳をもたらすと信仰され、蛇信仰の対象ともされた宇賀神と蛇信仰が縄文時代に盛んに行われていたことが着想のもととなり作家が継続的に展開している作品シリーズ「UGAZIN」の新作を発表します。この機会に是非ご高覧ください。
金理有は縄文土器や青銅器などの古代祭祀器に影響を受けながら、SF映画やロボットアニメ、ストリートカルチャー、音楽などの要素を自身の解釈により再構築した作品でARTと工芸の間を往還し、非日常な空間を創出する陶芸家です。
作品の金色に輝く質感や現代の天目を想起させるような玉虫色の釉調は一見して金属を連想させ、その独特の造形性と相俟って異質な存在感を放ちます。
暮らしと美の関係性にも着目し、現代における「茶の湯」のあり方を探求する中で、茶事と自身の作品との融合を図るなど、独自の陶の表現を追求しています。
近年では縄文文化や神話的世界観などを主軸としたインスタレーションも手掛け、過去と現在のイメージを融合させた1万年後の未来に残る土器の制作を目指し、一層活躍の場を拡げています。