言語が観念を切り取るように、写真は視界を切り取ります。切り取られたものは情報を伝えることに役立ちますが、どんな形であれ作品とは、切り取られないが故に伝えることのできない不可視なるもの、そういうものに近づく精神的体験を供するものであるべきだと考えています。写真が担ってきた役割とは異なるのかもしれませんが、意味を排し、ストーリーや思いを排し、ただ濃淡と形象のリズム、調和、均衡を大切に、時間をかけ丹念に組み上げました。是非音楽を聴くように自由にお楽しみください。3日とも在廊していますので、直接お目にかかれましたら嬉しく思います。
<展覧会名>
廻廊にて
<展示内容>
写真展 KG 判 (102×152mm) モノクロプリント10点
<日時>
2022年12月3日(土)〜5日(月)
12/3 11:00〜21:00
12/4 11:00〜21:00
12/5 11:00〜18:00
<プロフィール>
山﨑慧一郎
1979年生まれ。國學院大學文学部哲学科卒。
記号と認識をめぐる観点から2013年頃より写真を独学。小さなモノクロプリントを中心に制作している。現物主義、秘密主義を旨とし、プリント以外の形で作品を公開しない。
https://keiichiroyamazaki.wixsite.com/blog