- タメンタイギャラリー鶴見町ラボ | 広島県
大石彩加 「やわらかな波間を泳いだら」
- 2023/3/17(Fri)〜4/2(Sun) 終了
・着彩した布によるインスタレーション作品を制作する⼤⽯彩加の初個展です
・布の素材特性にこだわって、両⾯から染めたり、あえて⾊移りの痕跡を残したりした作品を発表します
・春の⽇差しが差し込む展⽰空間で、平⾯がゆらぎ、動く感覚の共有を試みます
・3⽉18⽇に再開館する広島市現代美術館にもほど近いギャラリーでの開催です
大石彩加は、着彩した布によるインスタレーション作品を制作するアーティストです。京都で染織を学んだのち、現在は広島市を拠点に活動しています。
本展では、布の両義性を扱います。布の表と裏、動と静、平面性と立体性といった相反する特徴について、両者を往来するように制作した作品を発表します。風にゆらぎ、しわを寄せ、染め付けたイメージは変化してしまう布は、支持体としては不安定なものです。大石彩加はそんな「ぎこちなさ」と戯れるように、両面から染めたり、あえて色移りの痕跡を残したりすることで、平面がゆらぎ、動く感覚を留めようとします。うねりとうねりの間で、布が平面でなくなる瞬間のやわらかさとはかなさをぜひご覧ください。