midocoro | 展覧会の情報と「見どころ」
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  • アイデムフォトギャラリー「シリウス」 | 東京都
  • 写真展『造船記 Chronicle of a Shipbuilder』

  • 2023/4/13(Thu)〜4/19(Wed) 終了

展覧会の見どころ

2011年3月11日、東日本大震災に見舞われた岩手県大槌町──。 ひょうたん島(蓬莱島)のある大槌町は鮭の定置網漁や養殖業で栄えてきた。 漁師町の復興に「船」は欠かせない。 震災の日から11年間、復興の足跡を記録した貴重なフォトストーリー。

野田雅也

展覧会内容

ひょうたん島(蓬莱島)のある赤浜の岸辺で、瓦礫から工具を拾い集める船大工に出会った。大槌湾に面した岩手造船所は津波で壊滅し、流された船は陸に打ち上げられたり、海上を漂流したりしていた。船大工は、「あの船さ、おらほの方から流れたべ」と屋根の上に乗った観光船を見上げた。漁師町の復興に、船は欠かせない。「やんねばなんねえ」、船大工たちは声を合わせた。町に暮らしの明かりが灯る日を夢見て、途切れることなく復興の槌音を響かせ続けた。
今、夜空の下に街明かりが輝き、蓬莱島の灯台は海を照らす。家族や仲間を失い、悲しみや苦しみを乗り越えても、さらに困難は続いた。しかし船大工をはじめ、町の誰もが、誰かの明日を想い、支えあい、新しい町を築き上げた。写真展『造船記』は、東日本大震災から復興までの不屈の歩みをたどる船大工たちのクロニクル。

野田雅也(のだ‧まさや Masaya Noda) 1974年福岡県生まれ、写真家‧映画監督。バックパッカーとして 世界を放浪し、写真を始める。ライフワークとしてチベットを撮影、 世界情勢や地球環境を取材して国内外で記事や映像作品を発表する。日本写真家協会(JPS)会員、日本ビジュアル‧ジャーナリスト協会(JVJA)会員、Media Labo ノダグラ代表。映画に『遺言 原発さえなければ』(2014年)、『サマショール 遺言第六章』 (2018年)、『ふるさと津島』(2020年)。共著に、『災害列島‧日本』(扶桑社)、『3‧11メルトダウン』(凱風社)、写真集『造船記』(集広舎)を2023年3月11日に刊行。
https://masayanoda.com

基本情報/アクセス

展覧会名
写真展『造船記 Chronicle of a Shipbuilder』
会期
2023/4/13(Thu)〜4/19(Wed)
会場
アイデムフォトギャラリー「シリウス」
住所
〒160-0022 東京都新宿区新宿1-4-10 アイデム本社ビル2F
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