
- Gallery FBI | 東京都
足立篤史個展「はじまりとおわり、そしてはじまり。」
- 2023/6/24(Sat)〜7/9(Sun) 終了
この度、Gallery FBIでは足立篤史 個展「はじまりとおわり、そしてはじまり。」を開催いたします。
これまで「記憶を記録する」を根幹に、当時実際に存在した兵器や生き物などのモチーフに、そのモチーフが存在した時代の新聞や雑誌を素材にし、そのモチーフ、時代に存在した「記憶」を落とし込んできた足立篤史氏。
作り出された作品は、過去の記憶と現代に蘇った記録が混じり合い、新しいオブジェクトとして独自の存在感を放ちます。
今回は現在の世界情勢、そしてその行方を考えるため何を見つめ直すべきか、その問を、具現化した記憶の存在を通して見るものに問いかけます。
是非ご高覧ください。
足立篤史個展「はじまりとおわり、そしてはじまり。」
会期:2023年6月24日(土)〜7月9日(日) (月、火 定休日)
時間:平日13 ~ 23時 土12 ~ 22時 日祝12 ~ 20 時
会場:銀座FBIギャラリー
住所: 〒104-0061 東京都中央区銀座6-3-16 泰明ビル本館501 ※建物エレベーターございませんのでご注意ください
電話:03-6263-8407
東京メトロ銀座線・丸の内線・日比谷線銀座駅C3出口より徒歩2分、JR有楽町駅銀座口より徒歩7分
WEB:https://www.instagram.com/fbi_ginza/
---------------------------------------
「はじまりとおわり、そしてはじまり。」
この世に存在するあらゆる物には、その”モノ”が存在した時代、歴史、そして人々の生活や記憶が刻まれていると考えています。
人類は自分たちの知恵、経験、教訓、そして自分が存在した記憶を残すために言葉を産み出し、文字を発明し、本を作り、そして多くの人に広めるために印刷技術を発明し、紙も保存だけでなく、安価かつ大量生産できるよう進化させ、そして新聞として日々の情報を伝えていきました。
私は過去の記憶を、モチーフが存在した当時の資料(印刷媒体)をもとに、今まで形がなかったものを”実体化”させ、目に見えないものとして存在していただけの記憶を”記録”として残すこに意味があると考えています。
当時存在した物を表面に刻み付けることで、その時代の空気、リアリティを表現でき、ただの記録資料というだけでなく、その記憶の存在自体をリアルに感じることができ、その時代、出来事を考えるきっかけを作ることができると思っています。
そしてこれは未来へ向け記録を残していくのと同時に、過去の記憶を新たに垣間見ることができる瞬間であるのです。
今回の「はじまりとおわり、そしてはじまり。」で私は、多くの芸術家たちが行ってきたように藝術を使い、改めてこの国による出来事の「はじまり」と「おわり」を見つめ直すことができないかと考え、その記憶を具現化を試みました。
もちろん「最初と最後」だけではダメであり、数多くの出来事、記憶を垣間見、その上で考えていかねばなりません。
しかしまず、過去の歴史上「何を行い、結果としてどうなったか」を入り口として再度直視する事も必要である。
これは、新たな「はじまり」を考え、起こさぬための重要なプロセスなのです。
足立篤史
OHKA_1944
No.97
1944.12.21