- SH GALLERY | 東京都
小泉 遼 個展 Breath
- 2023/9/30(Sat)〜10/14(Sat) 終了
今回の小泉遼 "Breath"では、『呼吸に意識を向けて、キャンバスと向き合う。 絵画に引き込まれ無心となり、キャンバスに絵具を押しつける、一筆が描かれるという行為が反復されていく。』をテーマとした展覧会となっております。小泉遼は、呼吸を起点にする身体的行為と絵画との繋がりを探求しています。
作品の中では、どのシリーズにも共通して円状に反復するという行為が行われています。
始まりも終わりもない円の中で反復される行為は、時間軸を超越し、現在というキャンバスに向きあう瞬間を痕跡として残していきます。
つまり、そこに息づく自分自身の肯定、記録ともいえます。
2021年より、制作をスタートした”Halo”シリーズでは、色彩の偶発性を取り入れ、前作 ”enso”シ リーズより継承される東洋的な神秘性を秘めながら、光の力に満ちた絵画として発展させました。ぜひ円状に積み重ねられた重厚な絵の具の層を切り裂く光の筋を、絵画から放たれる力を感じると同時に絵画に没入していく体験をお楽しみください。
会期
9/29 (金) 17:00~19:00 (レセプション )
9/30(土)~10/14(土) 12:00~19:00 ※月曜日休廊
場所
SH GALLERY
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前3-20-9 WAVE ビル3F
03-6278-7970
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小泉 遼
1985年福島県生まれ。
小泉は2016年よりカリグラファーとして活動し、2019年にカリグラフィーの基本線を円状に連続的に描く “enso” シリーズを絵画として発展させ、本格的にアーティストとして活動を始めました。
“enso”シリーズでは、禅の書のひとつである円相に着想を得ています。
禅における円相は、空虚、統合、無限、悟りの境地などを表しているが、解釈はみる人に委ねられ、見る人の心を映しだすものとされています。
小泉は自身と照らし合わせながら原始的な記号を繰り返し反復させることで、抽象と具象が曖昧になっていく私たちの世界感を示しているようにも見えます。
小泉は2021年より “Halo”(後光,光輪)シリーズの制作をはじめました。 “Halo” シリーズでは色彩の偶発性を取り入れ、空中に見える光の純粋な視覚イメージを抽象画と してキャンバスに存在させました。 小泉は光を絵画に閉じ込め、人々に力と温もりを伝えようとしているようにも見えます。
“私は作品と対話しながら、何度も何度も絵具を積み重ねていきます。 そして、規則性と偶発性、色彩という要素から、絵画を通して光を表現しています。 作品と対面することで、感情に働きかける力を感じ取って欲しいと思っています。”
(小泉遼 “LUMINOUS” 展コメントより)
小泉は、かつての庭師としてのキャリアもあり、抽象表現の力強さを持ちながらも独自の東洋的な個性を感じさせる作品を製作します。
また、2018年NHK大河ドラマ「西郷どん」題字を担当するなどカリグラファーとしても活躍しています。
©︎Ryo KOIZUMI
©︎Ryo KOIZUMI
©︎Ryo KOIZUMI
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