- 八木橋百貨店 8階カトレアホール | 埼玉県
新井英範写真展「巌窟ホテル」
- 2023/10/11(Wed)〜10/16(Mon) 終了
2年前の2021年に写真集「巌窟ホテル」を出版した新井英範氏。
この本が話題を呼び、ついに写真家の地元である熊谷市にある百貨店「八木橋」にて作品展が開催されることになりました。
なんといっても一番の見どころは写真集で表現しきれなかった銀塩写真の「黒」。
作家本人が暗室にこもって仕上げた銀塩プリントをデジタルデータ化し、度重なる色補正の末に出版した写真集ですが、やはり元の銀塩の良さには敵いません。
1978年に撮影した貴重な巌窟ホテルの姿、銀塩プリントの表現を一堂に会するこの機会をぜひお見逃しのないように。おそらく41点全ての写真を見られる機会はこの先ないかと思います。
また今回の展示グッズとして巌窟Tシャツ(S,M,L,XL 各2500円)、色補正の際に印刷会社と写真家の間を何度となく行き来した修正原稿から手作りした巌窟缶バッジ(200円)も用意しております。もちろん「巌窟ホテル」写真集(8800円)も残り少なくなってきましたが販売します。また写真集「108 PHOTOGRAPHS」(11000円)も写真家の目を通して見る世界の美しさが感じられる一冊です。
そして新井氏が企画した「佐藤虹二の写真」(5000円)も販売します。
佐藤虹二(1911-1955)はヒューストン美術館、東京都写真美術館、島根県立美術館にも作品を収蔵されている熊谷の写真家です。
会場内ではアメリカの旅行会社「ATLAS OB SCURA」の取材音源も流されます。
鑑賞のあとは、レストラン、喫茶店、お買い物など八木橋百貨店もぜひお楽しみください。
新井英範(1948年、埼玉県秩父郡大田村生まれ)は世界的にも高く評価されてきた写真家の細江英公(1933年〜)に師事。1978年に撮影した「巌窟ホテル」が細江氏より高い評価を受けました。
1981〜1982年、1ヶ月にわたり日本橋川へゴムボートを浮かべて撮影した写真で個展「日本橋ー隠されていた視座ー」を東京・小西六フォトギャラリーにて開催。
1984年、白洲正子に絶賛された織師・田島隆夫(1926〜96)を撮影した「織」を東京ドイ・フォトプラザにて開催。
翌1985年には「巌窟ホテルー夢の館ー」写真展を東京ミノルタ・フォトスペースと福岡ドイ・アートプラザにて開催。
2021年には発表から40数年の時を経て、未発表であった作品を含む集大成として『巌窟ホテル』写真集を発行。
ー「巌窟ホテル」とは「巌窟掘ってる」であるー
今は立ち入ることも不可能となった「巌窟ホテル」を詳細に写し取ったこの本は、国内でも埼玉新聞をきっかけにYahoo!ニュース、日本経済新聞文化欄と波紋を広げ、日本を世界へ発信するサイト「nippon.com(ニッポンドットコム)」により七カ国語に翻訳され海外から取材を受けるなど国内外で話題となりました。
本展では、印刷された写真集よりも更に対象へ肉薄したオリジナルプリント計41点を公開いたします。
「巌窟ホテルは、ワッツタワーやシュバルの理想宮に並ぶ世界三大奇建築に値する」と作家本人が語る、大地に刻まれた不思議な魅力、人間の手で掘り進められた洞窟の暗く湿度を感じる新井英範の写真プリント。
1978年の撮影当時の『巌窟ホテル』に、まるで入ったかのような空間を再現します。
どうぞご期待ください。
チラシ裏面