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- RED CUBE GALLERY | 東京都
Existence 生存・存在・実在 —どんなに小さく弱くても、すでにここに存在する。
- 2024/1/17(Wed)〜1/28(Sun) 終了
Existence 生存・存在・実在
どんなに小さく弱くても、すでにここに存在する。
No matter how small and weak, it is already here.
仕事に追われ20年経ちました。再び絵を描きはじめたきっかけは結婚して子供が生まれた事、
家庭を持つなんて想像もしていなかった。
独身時代が長かった私に家族ができた事は大変な環境の変化でした。
小い命が愛おしく大切に大切に抱っこしながら、
薄いガラスを割ってしまいたいような危うい感情も同時に感じました。
子供は親を慕います。笑顔をつくり、「必死」で抱きついてくる、
小さくて脆弱な「命」。
親に喜んでもらおうと「嘘」もつく。
やわらかくあたたかい体温をもった「命」。
祝福されようが、疎まれようが、現然とすでにそこにある「命」。
初めての個展なので、なるべく多くの人に見てもらいたいと思っています。友達が少ないし家族でさえ来てくれるかわからない…。お近くにお越しの際は、是非、是非お立ち寄りください。
中央線阿佐ヶ谷にある真っ赤な壁のアートギャラリーRED CUBE GALLERYにて展示します。
JR阿佐ヶ谷駅から徒歩4分。美容室「lucky3349」店内2階にある真っ赤な壁のギャラリーです。
ギャラリー奥には喫茶室もございます。
平日18時以降、土日は終日作家が在廊予定です。(作家都合により変更あり)
お越しの際は1階スタッフまでお声かけください。駐車場はございません。
OKUZAWA, Tsutomu 奥澤 つとむ
1966年 神奈川県生まれ
子供の頃から絵を描くのが好きで学生時代は油絵を描いていましたが、遊び過ぎて美大に入れず就職。20年近く仕事に追われ創作から離れていました。
結婚、子供が産まれ、子供と過ごす日常の中、再び創作意欲が湧いてきました。小さくて弱い存在の子供、耳を覆いたくなる大声で「生」と「存在」を主張する子供。
2016年 広島ナイタート入選
2017年 第五回ヴァニラ画廊大賞入選
2018年 ACTアート大賞展 プリント部門 佳作
2020年 企画公募展『内なる子供たち』参加
2022年 ACTアート企画公募展『広漠たる写真展』参加(絵画作品ラムダプリントを展示)
2023年 Red Cube Gallery『inferno』参加
「吐き出して表現しないと、こんな世の中、とても生きて行けない。」私が今まであまり作品を発表してこなかったのは、感情を吐き出す事自体が目的だったから、作品を作る事自体で満足だったから。私が「自分」を保って生きてこられたのは「私は表現者である」という思い込み、根拠のない自負心です。
それでもなお、外部である「他者」がいないと私は作品を作れないですし、生きて行く事もできないでしょう。
私は「自分」をあまり信用していません。家族や会社での生活、社会の矛盾や理不尽さの中で、埋めることができない「外部」との違和感と閉塞感を日々感じながら生活し表現活動をしています。
この違和感と閉塞感はたぶん普遍的なもの。この世界で日常を営む「普通の人々」も感じているであろうと言う確信。日々、心に少しづつ降り積もる澱のような「異物」。
そんな「異物」を、表現できたらと思っています。怒りと赦しを乞う感情。暴力的な衝動と愛おしむ心。割り切れないアンビバレントな『感情』を表現したい。
技法は「Draw」作品と「手で描くDigital」作品の2種類
Draw ドロー作品は心の震えや昂りをダイレクトに線に載せたいと願って描いています。澱りのような黒、震える線、いつまでも未熟でグロテスクな私の心。
Digital デジタルといってもAIによるCGではありません。あくまでも「手描き」の作品として制作しています。デジタルは画材。そしてやはり『感情』を表現したい。単色面も細いペンツールで『感情』を込めて1ピクセルづつ塗りつぶします。
デジタル作品の出力はデジタル銀塩プリント「ラムダプリント」を使用します。レーザーで1ピクセルづつ感光剤の乗った印画紙に露光するので、インクジェットでは出せないシャープな表現ができます。
作品a32 draw
作品a32 digital
作品a40 draw
作品a23 digital