![](https://midcoro.com/wp-content/uploads/2024/08/20240828_1451_2-800x541.jpg)
写真を撮る。
そこに何かを感じたり、または何もないから足をとめ、視線を向ける。
広大で膨大な世界に流れる時間の中の本当に小さなほんの一部であった視線の先の1/80~1/250秒の記録が積み重なる。
日々重なっていく視線の記録は膨らみながら重みを増すごとに記憶の中で個々の輪郭はぼやけながら溶け合うように変貌していく。
その光景を出力する。
そこには視線を向けてきた世界とは別の時間が渦のように流れだして新たな光景にのまれていく。
新作 重時渦(じゅうじか)が生まれるきっかけになった過去の一瞬の記録が足元にばらまかれ、そのばらまかれた写真を時には踏みつけながら作品を鑑賞ください。
船見征二
1980年栃木県宇都宮生まれ、在住。
2022年に宇都宮の街を中心に撮影された作品「鳩と烏と」で第6回写真出版賞大賞を受賞。
2023年1月に写真集「鳩と烏と」出版。