- 平塚市美術館 | 神奈川県
古井彩夏展 熱を与えた鉄とステンレス
- 2024/12/7(Sat)〜4/6(Sun) 開催前
このたび平塚市美術館では、「古井彩夏展-熱を与えた鉄とステンレス」と題し、金属を素材として活躍する彫刻家、古井彩夏の個展を開催します。
1988年に東京に生まれた古井は、2009年女子美術大学立体アート学科在学中から鉄を素材とした作品を手がけ、自らの日常を取り巻く物事などをモチーフにしながら造形作品として表現してきました。2011年の卒業制作展では女子美術大学美術館賞を受賞。同年神奈川県展において大賞を受賞するなど活躍を重ね、近作ではステンレスを素材とし、細く切ったステンレス板の切断面を高熱で焼き、生じたゆがみを利用した軽やかな曲線によるシリーズも制作しています。こうした作品には、作為のない造形の美しさが感じられます。
また有機的なかたちをした作品は、なだらかな輪郭線をもって空間を仕切っているように見える一方で、金属の曲線を透過し反射する光に生き生きとした表情を与えています。
本展は、古井彩夏の全国初となる美術館での個展であり、鉄とステンレスによる二つのシリーズを一堂に展示するとともに、平塚市美術館での18回目のロビー展として、湘南の陽光がふりそそぐテーマホールの大きな空間を舞台に新作を含む28点の作品によって、その世界観と広いテーマホールの大気や空気感のなかで表される伸びやかな造形を紹介します。
古井彩夏 略歴
1988年 東京⽣まれ。
2011 年 ⼥⼦美術⼤学⽴体アート学科卒業。卒業制作が⼥⼦美術⼤学美術館賞を受賞。
神奈川県展において⼤賞を受賞。
2013年 ⼥⼦美術⼤学⼤学院修⼠課程美術研究科⽴体芸術研究領域修了。
2015年 沖縄県⽴芸術⼤学⾮常勤講師となる(〜2018年)
2018年 ⼥⼦美術⼤学⾮常勤講師となる。
2024年 ⽇本⼤学芸術学部⾮常勤講師となる。