
- monade contemporary|単子現代 | 京都府
木村のぞみ個展 不自由の相対性Ⅱ | relativity of inconvenience Ⅱ
- 2025/3/15(Sat)〜3/23(Sun) 開催中
私は周囲を観察しながら、さまざまな関係性について比較したり、立ち位置を逆転させる想像をかたちにしてきました。
使うために作られた家畜に不自由を、空を飛んでる鳥に自由を演じてもらい、家畜のなかに鳥を閉じ込めたり。
レシートに印刷した人類の歴史に自分の数十年を参加させてみたり、紙に星の並びを正確に打ち込んで掌握したつもりになったり。
「人間」をコンパクトにまとめて眺める場が好きなのかもしれません。さまざまな立場を客観的に観るための場として。
―木村のぞみ
〈日時〉
2025年3月15日(土) - 23日(日)
木・金・土・日 14:00 - 19:00
〈トークイベント〉
オープニング・レセプション 3月15日(土) 18:00-19:00
アーティストトーク 3月22日(土)18:00-19:00 *ワンドリンクオーダー
アーティストトークではDMに掲載した未焼成陶土作品「無常の鳥」をコップの水に浸け、無常の再現をご覧いただけます。
〈場所〉
monade contemporary | 単子現代
京都市東山区月見町10-2八坂ビル地下1階 奥左入2号室
+ ことばを食べるカフェ みずうみ *併設のカフェもお楽しみいただけます。
〈展覧会情報〉
monade contemporary | 単子現代では、木村のぞみによる個展「不自由の相対性Ⅱ | relativity of inconvenience Ⅱ」を開催します。
木村はこれまで、絵画や彫金、陶芸などさまざまな素材・技法を経験しながら、動物や歴史、星などを主なモチーフとしながら制作を続けてきました。鳥や山羊、家畜のモチーフは、制作者自身の生活と人類の歴史への思いが重なるなかで、日常生活を織りなす自由と不自由をめぐる営為を淡々と、しかし力強く、捉え直すかのようです。
本展では、2014年に行われた個展「不自由の相対性」から10年を超えて、近年の制作活動を振り返りながら、木村が眼差す不自由をめぐる世界観にあらためて向き合います。空高く飛ぶ鳥と地上に群れなす家畜、鳥を幽閉する鳥かごのまわりを飛ぶ鳥、家畜と鳥をモチーフとする杯が、感熱紙に印字されては消えゆく歴史的な出来事や手漉きの再生紙に標本として穿たれた星座と並ぶことで、自由と不自由の関係性は人類史のなかで読み解かれることになります。
淡々と流れる日常が自由と不自由の間で揺らぐ生活の営みとなるとき、動物と動物、人と人、人々と動物のかかわりは、どのような星座を描き出し、歴史を紡ぐことになるのでしょうか。自由と不自由をめぐる営みのアレゴリー(寓話)のようにつくられた、関係性の広場にご参加ください。
木村のぞみ
高校大学では絵画や彫金、陶芸などさまざまな素材・技法を学ぶ。卒業後は丹波で住み込み生活で陶芸に従事。下山後は兵庫や大阪で個人制作を続ける。
https://nozomikimura.weebly.com/
1987 大阪生まれ
2006 大阪府立港南造形高等学校 卒
2010 神戸芸術工科大学 造形表現学科 卒
・受賞
2010
神戸芸術工科大学卒展 学長賞・学生賞受賞
・主な展示とパフォーマンス
2024 公開制作 – ドイツ Rostock
2021 個展 – 北京/Lt.gallery
2018 木村のぞみ展 – 熊本/Pivert
2015 木村のぞみ展 – 大阪/ギャラリー海野
2014 不自由の相対性 – 京都/器館
片羽の鳥冠 – 神戸/galleryゆめ
朝を望む – 西宮/galerie 6c
斜陽の、 – 神戸/DELLA-PACE
2013 木村のぞみ展 – 神戸/DELLA-PACE
木村のぞみ展 – 神戸/galleryゆめ
展示と公開制作 – フランス Vitré
2012 25th anniversary exhibition – 神戸/C.A.P. studioY3
日本女性作家3人展 – フランス Vitré/Atelier Galerie
・グループ展
2024 たゆたう境界 木村達彦 木村のぞみ 二人展 – 大阪/ギャラリー住吉橋
Still in Touch絆 – ドイツRostock/Studio36
2023 気流 – 東京/荻窪ギャラリー
IMM東京×東京ビエンナーレ2023
It’s Not a Cultural Showcase, but a Window to the Soul – 東京/三菱ビル
森の音が聞こえる 木村のぞみ 友寄万梨奈 二人展 – 大阪/阪神梅田本店
2022 SICF23 – 東京/スパイラル
他多数
・アートフェア出展
2024 KYOTO国際アーティストBANK – 京都文化博物館別館
WORLD ART EXPO 2024 – 韓国ソウル/COEX
2014 神戸アートマルシェ – 神戸メリケンパークオリエンタルホテル
人類の歴史のなかで 自分はどれくらいの時を同じくしているのか。 レシートにして見てみた
家畜と鳥の杯
家畜の行進。中には鳥
星の標本
四肢生物オブジェ