midocoro | 展覧会の情報と「見どころ」
about POST
  • 京都・東福寺 光明院 | 京都府
  • 本橋孝祐 個展「有象無常」

  • 2026/5/15(Fri)〜5/31(Sun) 開催中

展覧会の見どころ

本展「有象無常」は、トイレットペーパーをひとつのモチーフとして扱いながら、この世界のすべてのものが移ろい、やがて流れ去っていくという「無常」をテーマとした展示を行います。

会場では、曼荼羅や無常の宇宙を表した掛け軸、ブロックチェーンで一期一会の縁をアーカイブするプロジェクト『Quantumism』参画NFT作品のデジタルサイネージなど、新作を一挙に公開。また本殿には建築家・山口仁との大型インスタレーション作品も展示されます。

なお、5月16日(土)のレセプションでは、光明院の夜間拝観にあわせ、和蝋燭を用いた特別な鑑賞体験に加え、アーティストと参加者による共同制作プログラムも予定しています。 昼間とは異なる光のなかで「無常」と「一期一会」をお楽しみください。

スタジオ環

展覧会内容

<展示コンセプト>
本展は、この世のすべてが儚く流れていく「無常」の真理を、トイレットペーパーというメタファーを通じて提示する現代美術展である。究極の消耗品であるトイレットペーパーは、その儚さ、脆さ、そして日々流れていく運命において、私たちの生命や記憶、時代の価値観、信じている物語といった、有象無象すべての無常と酷似している。

その滑稽な存在は、同時に人類の尊厳を支える必要不可欠なものであり、まるで芸術のように、トイレットペーパーは人類のプライドを守っている。芸術を失えば人類は動物になり、トイレットペーパーもまた然り。

戦争が昨日までの価値観を崩壊させ、AIがこれまでの人間観を揺るがす昨今。信じるもの不在の現代において、私たちは何を信じ、どう生きるべきか。

本展は、その問いに対する禅的なひとつの応答であり、マルセル・デュシャンの精神と共鳴しつつ、新たな芸術を模索する試みである。

この世のすべてが儚く流れていく。
その儚さゆえに、私たちの「一期一会」や「芸術的幻想」が改めて意味を帯びる。

<プロフィール>
本橋孝祐(もとはし・こうすけ)
1989年兵庫県生まれ。立命館大学産業社会学部卒。現代アーティスト。阪神淡路大震災の被災体験と社会学の知見を背景に、「無常の中の真実」を主題として、絵画、彫刻、インスタレーション、プロジェクトを横断しながら制作を行う。2013年のスウェーデン滞在を契機にアーティスト活動を開始し、現在東京を拠点に活動。国内外の個展やアートフェアで発表を重ねてきた。近年は、関西国際空港「KIX CULTURE GATE Project」や参加型ブロックチェーン・プロジェクト「Quantumism(クオンタミズム)」、北海道音威子府村における地方創生アートプロジェクトなど、「アートの社会実装」を軸とした活動も展開。戦争による価値観の揺らぎや、AIによる現実の希薄化/フェイク化が進む時代において、「真実とは何か」「芸術の価値とは何か」を問い直しながら芸術の存在形式そのものの拡張を試みている。

基本情報/アクセス

展覧会名
本橋孝祐 個展「有象無常」
会期
2026/5/15(Fri)〜5/31(Sun)
会場
京都・東福寺 光明院
住所
〒605-0981 京都府京都市東山区本町15丁目809
マップ